4年くらい前でしょうか。HSP に関する本を本屋で偶然見つけて買って読んでみたら、その特徴が見事に自分にすべて当てはまって驚いたことがあります。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、「とても敏感(あるいは繊細)な人」という意味です。ここ10年くらいで出てきた新しい概念で、病気でも疾患でも障害でもなく、人よりもかなり刺激に対して敏感だったり心が繊細で過剰に反応してしまったりする気質を表しています。気質なので治療はできません。うまく付き合っていくものです。
HSPにはDOESという4種類の傾向があるのですが、それはDepth of processing(深く考える)、Overstimulation(過敏に反応して疲れやすい)、Empathy and emotional responsiveness(共感能力が高く、他人に振り回されやすい)、Sensitivity to subtleties(小さな事にも敏感に反応する)の4種類で、この4種類すべてに当てはまればHSPであるとされています。
この4種類の代表的なチェック項目などについては、コチラかコチラのウェブサイトで詳しく説明されているので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。
自分自身について考えてみると、以下のようになります。
【D】
・自分の興味のあることはトコトン調べて深く掘り下げる。
・「一を聞いて十を知るタイプ」だとよく言われる。
・じっくり考える時間が長い。
・考えすぎで取り越し苦労になることもあるが、それでもまた深く考えてしまう。
【O】
・人混みが苦手。
・パーティーや飲み会などの集まりの後は必ず一人になる時間が必要。気疲れする。
・一人でいても寂しいとは思わず、むしろ一人の方が楽なときが多い。
・相手の「一言」が気になりすぎてずっと引きずる。
・音と匂いが敏感。
【E】
・見知らぬ人でもその人の感情が入ってしまうことがある。カフェで隣りに座った人、電車で近くにいる人の心の動きをトレースすることがある。
・腹痛の人と会ったら自分まで腹痛になってしまった。
・鑑定をしていると身体に違和感や痛みが出るときがあり、相談者が不調を抱えている部位とリンクすることが多い。
・情緒不安定な人、ヒステリックな人、いつも怒っている人とはなるべく距離を置きたい。必要以上に気を遣うか、自分まで同じようになってしまって、とても疲れてしまう。
・説明を聞くよりも、動作を真似する(他人をそのまま自分にダウンロードする)ことで一気に覚えてしまう。
【S】
・「勘が鋭い」とよく言われる。
・地獄耳。ちょっとした機械音が気になってしまうこともある。
・電話が苦手。ハンズフリーでの通話が主流になってから大分楽になった。
まだまだあったとは思いますが、思いついた感じではこれくらいです。
4年前にHSPを知ったとき、それまでの自分の30年近くの人生のあらゆる場面でHSPの気質が現れていたことがわかり、すごく納得したのを覚えています。ずっと謎の「生きづらさ」を持っていたのですが、それが何なのかわからず、「自分がダメな人間なのではないか」と自己肯定感の低い考えを持っていました。でもそれが気質の一つで、一定数の人が同じような状況にあることを知って安心しました。
自分が「HSPかもしれない」とわかってからは、大分生きやすくなったと思います。本に書いてあった日常生活での対処法も実践したことも、生きやすさにつながったと思います。
Part 2に続きます。
ほぼ当てはまるのですが。。
1人の時間が多めに欲しいのですが時折誰かといたくなり、しかし、やっぱり疲れる。
太陽の眩しいのは苦手で、朝日、夕日は別な意味で大好き。小さな頃から月や星のほうが好きだったり、あってるような気もします。結構、該当する人が多いような気もします。
HSPの傾向としては刺激に強く反応するというのもありますので、眩しさですぐに体調が悪くなってしまったらHSPの可能性があるかもしれません。専門機関を受診すればわかるのですが、その専門機関の数は日本では残念ながらかなり限られているようです。チェックリストを色々とやってみるだけでも自分がHSPの傾向が強いかどうかわかるので、2,3種類やってみるといいかもしれません。