ピグマリオン効果

教員免許を持っている人なら必ず受ける科目が「教育心理学」。僕も大学時代に受けたことがあります。その教育心理学から今日紹介するのは、「ピグマリオン効果」。

ピグマリオン効果はアメリカの教育心理学者ローゼンタールが提唱したもので、簡単に言うと「教師がポジティブな期待をかけた生徒の成績は上がる」というものです。「この子は伸びるな」と教師が期待をすると、その期待をかけられた生徒の学業成績が良くなるということです。

ローゼンタールの行った実験では、定期試験が終わった後に、教師に数人の生徒の名前を伝え、「この生徒は伸びる」と伝えたところ、次の試験でその生徒が良い成績を収めたのです。「伸びる」と伝えられた教師の中でその特定の生徒たちに対する接し方や行動が無意識のうちに変わったのでしょうね。ちなみにその特定の生徒というのは、成績的には実はそうでもない、普通の生徒をランダムでピックアップしたのだから驚きです。

ピグマリオンというのはギリシャ神話の王様の名前で、ピグマリオンがある彫刻の女性像にあまりに愛していたので神々に「人間にしてほしい」と期待していたら、ある日本当にその彫像が本物の人間の女性になって、めでたく結ばれたというお話です。「こうあってほしい」という願いや期待が現実化したということで、ピグマリオン効果という名前になったようです。

ピグマリオン効果の面白いところは、「あなたは成績が良いから伸びますよ」と教師がその生徒に直接言葉で伝えなくても、「この子は伸びる」という意識に変化することで教師の態度、接し方、言葉遣い、仕事への向き合い方が無意識のうちに変わり、本当に「成績が伸びる」という現実になっていくことです。

勿論、全員が全員そう変化するとは限りませんが、精神世界で良く言うところの「引き寄せの法則」とちょっと似ている部分がありますよね。個人的には「教師が波動を変えたことで生徒の波動も変化し、違うパラレルワールドに移動した」といった解釈の方がしっくりきます。

もう一つ興味深いのが、やはり非言語コミュニケーション(態度、接し方、様子など発声をしないコミュニケーション法)というのは影響力が大きいということです。実験では生徒に対して直接「あなたはできる!」という声掛けは一切していないのに、教師が期待すると成績が伸びています。意識をすることで行動が変わり、結果が変わったのですね。

意識は行動も言葉も変える力強さがあるんですね。

投稿者: dragaliens

30代男性。元教師。 見えない世界に興味がある。 自分を癒やす旅を続けている。

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