初夏の奈良旅 後編

前回の記事の続きです。

3日目の朝は早めに起きて、大神神社へ早朝参拝に行きました。

三輪の早朝参拝は行けるときには行くようにしているのですが、やはりいいですね。神社仏閣を参拝するときは朝が良いと言われていますが、朝は朝でも早朝の時間は特に良いと思います。空気が清浄で、しかも参拝客があまりいないから煩わしさを感じないので、のびのびとお参りをすることができます。

狭井神社まで行ってご神水をいただき、展望台で三輪の町をしばらく眺めたあと、お宿に戻りました。

朝食をいただいた後、ゆっくりと準備をしてチェックアウト。電車の時間までお宿の女将さんと雑談していました。「またいらしてくださいね。お一人でも、お友達とでも」と、女将さん。今年の秋くらいに来ようかな、とその時思いました。

お宿を後にして、一路奈良へ。今回は奈良で少し観光をしてから帰ることにしました。

まずは前々から行ってみたかった興福寺へ。

興福寺と言えば、阿修羅像ですよね。実は阿修羅像をはじめとした八部衆を見たかったんです。現在は東金堂と国宝館を拝観することができます。阿修羅は国宝館の方で見ることができるので、チケットを買うときは東金堂と国宝館のセットで買うことをオススメします。

阿修羅は「修羅場」という言葉の由来になった仏様です。阿修羅には娘がいたのですが、ある日帝釈天がその娘に一目ぼれをして攫ってしまい、更には関係を持ってしまいます。これに激怒した阿修羅が帝釈天に対して戦いを挑みます。長引く戦いの中でついに、娘が帝釈天に心から惚れ込んでいて、更には子供を授かっているということが明らかになるのですが、それでも戦いは激しさを増して止むことは無く、最終的には釈迦に諭されて、仏教を守る神となりました。

そんな経緯を聴くと、「そりゃあ自分の娘に手を出されたら憤慨するでしょ….」と阿修羅を擁護したい部分もありますが、仏教的には阿修羅の「たとえ自分の行いが正義だったとしても、怒りに囚われ続けていては善い心を忘れてしまって悪にもなり得る」という心の持ちように着目しているようです。

世の中を見てみると、そういう人っていますよね。正義のためかもしれないけど、怒り狂ってしまって逆に迷惑をかける人。大義名分があるかもしれないけど、それしか見えていなくて、目の前が見えていない人。仏教って何百年も前に成立したのに、現代に生きる我々がふと気付いたり、共感できたりすることがあるのはすごいですよね。仏教だけでなく、他の伝統宗教や、哲学や神話も然りですが。

興福寺の後は、奈良公園で鹿と戯れつつ、東大寺へ。

奈良の東大寺にある毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)はいつ見ても感動します。何回も来ていますが飽きません。その大きさで全てを包み込んでくれるような安心感が伝わってきます。東大寺で今回の旅最後の神社仏閣となりましたが、最後に相応しい場所でした。

東大寺を回っていたら、ちらほら修学旅行らしき学生たちの姿が。コロナの影響で修学旅行が出来ないのでは、と思っていたのですが、観光客だけでなく修学旅行生の姿も徐々に戻っているようでした。

その後は京都まで特急で向かい(車内で食べた柿の葉寿司おいしかった)、新幹線で新横浜まで戻り、無事に帰宅しました。3日間、朝はいつもより早めに起きて、ひたすら歩いて、坂や階段を上ったり下りたり、自転車に乗ったり、時にはダッシュしたりしたのですが、不思議と疲れは一切ありませんでした。

今回の旅行はひたすら癒される旅でした。久しぶりに一人で奈良を旅したのですが、やはりいいですね。大人数でワイワイも楽しいですが、一人でじっくりマイペースに、というのも中々良いものです。

そして変にスピスピしすぎないのも良かったと思います。一時期は「土地の浄化」とか「お仕事」とか「お役目」とかで呼ばれたと思った時もありましたが、そういうことは一切考えずに、ひたすら「旅したい」という気持ちで旅が出来て嬉しかったです。勿論、今回の旅もそういった「スピ絡み」の要素があったかもしれませんが、旅の基本である「旅を楽しむ」ことを今回は満喫できたと思います。

まぁ、今までも行きたいからその土地に行っただけで、浄化とか役目とかそういうのは関係なくて、あんま考えたことは無かったんですが。

特にスピリチュアルの世界にいると、「パワースポットでパワーをもらいたい」とか「光の柱を立てるため」とか「土地の浄化をしよう」ということを目的として旅をする人もいますが、今回感じたのは、旅をする人の気持ちが喜びに満たされていれば、土地、神様、精霊、仏….等々も喜んでいる、ということ。そして勿論、現地の人々も喜んでいる、そして全ての波動が上がっていく、ということです。

だから、「封印を解くお役目」とか「エネルギーの流れがああでこうで」とか、探るのもいいですが、やはりそこで「旅を楽しむ」という気持ちは忘れてはいけない。すごく当たり前のことですが、僕自身、ちょっとその気持ちを忘れていたかもしれない、と今回の旅を通して少し省みることができました。

また奈良に行きたいです。

投稿者: dragaliens

30代男性。元教師。 見えない世界に興味がある。 自分を癒やす旅を続けている。

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